最新情報
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2023
28 Sep.Other
当社の親会社である豊田通商株式会社(以下:豊田通商)は、繊維・ファッション領域のサーキュラーエコノミー推進の一環としてナイロンtoナイロンの繊維リサイクル実現に向け、2023年7月より廃漁網リサイクル事業へ参入しました。 【背景】 世界では毎年60万トン以上の廃漁網や漁具が、正しく処理されずに海に流出することで、海洋プラスチック汚染の主要因となっていす。これは、近年注目されているレジ袋などの使い捨てプラスチックと同様に生態系に深刻な問題をもたらしますが、社会的にはあまり認知されていないのが現状です。廃漁網は質の高いナイロン製の単一素材であることから、再生ナイロン資源として有力である一方で、国内では産業廃棄物として処理されることが一般的であり、大規模かつ持続的に回収からリサイクルまで行えるプロセスはまだ確立されていません。 このような中、豊田通商は、繊維・ファッション領域のサーキュラーエコノミー推進プロジェクト「PATCHWORKS™」の取り組みを推進してきました。この一環として、南米を中心に地域社会に貢献する方法で廃漁網の回収・選別を行い、世界唯一の廃漁網100%再生ナイロン素材ブランド「NetPlus(ネットプラス)」を保有・運営し、豊田通商が出資しているブレオ社(BUREO,INC.:米国)と共に、廃漁網リサイクル事業へ参入しました。 【取り組み概要】 豊田通商は、ブレオ社が主に南米で行っている廃漁網回収スキームを他の地域・国にも広げるため、日本では現地企業や漁業関係者と協働し、2023年7月から千葉県外房エリアにて廃漁網のテスト回収を開始しました。回収された漁網はブレオ社のノウハウにより、厳格なトレーサビリティ管理のもと国内で洗浄・選別後、海外でリサイクルされ、質の高い「NetPlus」ブランドの100%再生ナイロン素材に生まれ変わります。今後は、ブレオ社との協業を通じて、廃漁網の回収・選別拠点を国内外で広げ、「NetPlus」を安定供給できる調達体制を構築していきます。 また、「NetPlus」を将来的にはアパレルメーカー向けに加え、産業資材向けなどの高品位な繊維原料としての販売拡大を目指します。同時に、廃漁網回収事業を通じて得られた収益の一部を地域社会へ還元する地域創生プログラムの開発運営も、ブレオ社と共に、各地のパートナーと協業しながら進めていきます。 豊田通商は、繊維・ファッション領域のサーキュラーエコノミー推進プロジェクト「PATCHWORKS™」の取り組みを通じて、廃棄される全ての衣料品が、再び衣料品として生まれ変わる機会と未来を創っていきます。 豊田通商株式会社プレスリリース:https://www.toyota-tsusho.com/press/detail/230928_006306.html -
2023
28 Sep.Other
当社の親会社である豊田通商株式会社はMS&ADインシュアランス グループの三井住友海上火災保険株式会社と衣料品事業者向けに 「燃やさない保険(衣料品循環費用補償特約)」を開発し、10月から販売を開始しました。 この保険はアパレル業界のサーキュラーエコノミーの促進が可能となり、大量の廃棄物や環境への負荷が問題とされているアパレル業界だからこそ取り入れることで資源の有効活用や廃棄物の削減が実現できます。 《内容》 水害などで販売できなくなった衣料品を燃やすことなくリサイクルするための費用を保証するものです。業界初の特約として衣料品に損害が生じた場合、従来は焼却廃棄されていた衣料品を循環(リサイクル、アップサイクル)させるために、事業者が負担する追加費用等を補償するものがあります。 《各社の役割》 豊田通商:メーカーなどにリサイクル業者を紹介し軍手や自動車の内装材などに加工するなど再循環ができる環境を提供 三井住友海上:衣料品を焼却せず再循環させるための追加費用を補償 燃やさない保険は廃棄物の適切な処理など環境への負荷を最小限に抑える取り組みにつながり、アパレル業界への参入は循環経済の実現に向けた重要な一歩です。 資源の有効活用や廃棄物の削減に積極的に取り組むことで持続可能なアパレル産業の実現が期待されます。 三井住友海上プレスリリース:https://www.ms-ins.com/news/fy2023/pdf/0928_1.pdf